gaze
酒屋の息子スザク(12)と引っ越してきたルルーシュ(5)のパラレルシリーズ
出会い編



「(!)」
「(?)」

「(じー)」
「(…どうしたんだろ)」

「(!!)」
「(なんか僕見られてる…?)」
「おいスザク!こっちの荷物も運んでくれ!」
「あ、はーい!すぐ行きます!!(まさか迷子じゃないよね)」

「(あのひとのかみ、ふわふわしてる…!)」
「父さん、ここでいい?(この辺じゃ見かけない子だよなぁ)」

「(それに、すごく目がきれいだ!!)」
「(それにしてもまだ小さいのにすごく綺麗な子だったなぁ)」

「ルルーシュ?どこにいるの?」
「あ!(かあさんによばれた!)」
「(紫の目とか初めて見たし)」

「ごめんなさい、かあさん!(あの人のなまえ)」
「あ、よかった迷子じゃなかったんだ(あの子の名前)」

「(すざく、ていうんだ)」
「(ルルーシュかぁ…うん、名前もきれい!)」

「(また、あいたい!)」
「(また来ないかな。あの子と仲良くなりたいかも)」




ちなみにスザクは僕スザクです。




2008.06.20










translator



「すざく!」
「あ、ルルーシュ」
「おは、よ!!」
「うんおはようルルーシュ。今日も元気だね」
「おう!僕は元気だ!」

「ね、すざく」
「なーに?」
「きょう!」
「今日はねー…うん、たぶん早く帰ってくるよ」
「ほんとか?」
「うん、本当。だから帰ったらいっぱい遊ぼうね!」
「うん!!」


「うーん我が息子ながら感心するわ」
「スザク君すごいわね。よくルルーシュの言うこと、最後まで聞かずに理解できるわね」
「スザクったら、ルルちゃんのこと大好きだからね」
「ルルーシュもなのよ。朝が苦手なのにスザク君を見送るんだ!って毎日はりきっちゃって」

ぎゅーと抱きしめてルルーシュに頬ずりするスザクと、それがくすぐったいのか嬉しいのか、 きゃー!と楽しそうに笑うルルーシュ、その2人を見守るほわほわ会話する2人の母親はもはや朝の名物となっていて。

「ルルちゃんスザクと結婚してくれたらいいのになあ」
「あらそれ名案ね!」

「行ってきますルルーシュ」
「いってらっしゃい!!」

屈むスザクにルルーシュがつま先立ちになって頬にちゅ、と可愛らしくキスをしてスザクもお礼にキスを返す。 そしてまたぎゅーときゃーを繰り返す2人を見ながら母親2人がそう言ったことをスザクとルルーシュは知らない。




スザクはルルーシュに夢中。ルルーシュはスザクが大好きでたまりません。 そんな2人を見守る母親たちは結構天然だったりする酒屋設定が活かしきれてないシリーズ




2008.07.01










fascinating



「いらっしゃいませ!」
「いら、っちゃいませ!」

「ありがとうございました!」
「ありがと、ございまし、た!!」

「ね、ルルーシュ」
「なんだ?」
「店番しなくてもいいよ?ナナリーは?」
「ナナリーは、かあさんとびょういん!あ、いらっしゃいませ!」
「いらっしゃいませ!!店番退屈じゃない?僕に付き合わなくてもいいよ?」
「……うぅ」
「え?」
「うー」
「わわわ、どしたの泣かないで!!」
「……すざくは」
「ん?」
「すざくは、ぼくといっしょは、いや、か?」
「!!嫌なわけないじゃない!!」
「でもいなくて、いいって」
「それはルルーシュが退屈じゃないかと思って…!」
「ぼくは、すざくといっしょがいいのー!」
「僕もルルーシュと一緒がいいよ!!」

「スザク君とルルちゃんは本当に仲がいいわねぇ」


ここ最近の枢木酒店の日常です。



もはやご近所さんの公認




2008.07.02