ちっぽけでくだらなくて ぼくは生きていた。
それが偽りだと知っていても 止めることはできなくて。
ぼくはしがみついてた 生きることに なぜだかわからないけど。
死にたいはずなのに 死に場所をさがしていたのに。

そのこたえを、やっと見つけたのだけれども。

(ああ、そうか。僕は、君に会いたかったから、死ねなかったんだ。生きて、たんだ。)

けれど理由を見つけたときにはもう全てが遅くて。

(そしていまは君を殺すために、いきて、)




スザク→ルルーシュ 僕は嘲笑う 2007.06.06






あいつは愛を語る。
あいつは永遠を誓う。
あいつはとなりにいる。

(うそつき。俺のことなど、愛してなんかないくせに)

あいつは誰よりも俺を嫌悪している。
(あの笑顔は作り物だ。嫌悪と憎悪を隠すための、仮面。)
あいつはいつでも俺を殺そうとしている。
(偽りの愛でつながっているときもいつも、その眼の奥にあるのは殺意。)

それでもあいつの勘違いの愛に縋っている俺は、




スザク←ルルーシュ 愚かなピエロ 2007.06.06






「すき。あいしてる。」
こう僕が言う度に彼は困ったような泣きそうな顔で笑う。
どうして。どうして伝わらないのだろう。

「すき。あいしてる。」
そうスザクに言われる度に心がズキンと痛む。
どうして。どうして彼はそんな残酷な言葉を告げるのだろう。

(ルルーシュ、なにが、そんなに、信じられないの?)
(スザク、どうして、俺を通して、別の人を、見る、の?)

((あいしてる、のに))

お互い感情を吐露し合えるほど重荷を背負っていなければよかったのに。




スザク→←ルルーシュ 疑うほど深い、 2007.06.06






微エロ表現あり R15


「それじゃあ、またね」
笑顔でそう言い軍服をきっちりと着こなしたスザクが部屋を去る。
残された俺は未だ互いの体液に塗れていて、上がっている息のおかげで動くことも叶わない。
引き破るように脱がされた制服は床の上で乱雑と広がり、汚れ乱れたシーツの上には俺、ひとり。
後始末なんて望んでいない。
ただ、せめて行為のあとしばらくは隣にいてほしい。それだけ、なのに。
スザクの、俺に対する愛=性欲処理。
そんな簡単な等式、初めて繋がったあの日に知ったことなのに。
それなのにどうして、こんなにも望んでしまうのか。求めてしまうのか。
泣きそうで寝たかった。けれど体内に放たれたスザクのものを掻きださなければ後で酷いことになるのは目に見えている。
ようやく落ち着いてきた身体をおこそうとしていると、シャッと入口が開き魔女が入ってきた。
「お前もたいがい救えない馬鹿だな。」
そんなの言われなくても誰よりも分かっていることだった。




スザク←ルルーシュ それでも愛しているから 2007.06.06






上のスザク視点


「それじゃあ、またね」
笑って今日も彼を残して立ち去った。
後始末もしないで、やるだけやって立ち去る僕に、ルルーシュは一体なにを思っているのだろう。
そう思いながらもいつも彼を捨てるように部屋を去る。
僕にはこれしかできなかった。
ルルーシュのことは閉じ込めて僕しか見ないように誰にも見られたくないくらい、愛してる。
けれどそう、制御がきかなくなりそうなのだ。
最後まで彼の隣にいれたらと思う。けれどそれを実行してみたらきっと僕は彼を放せれない。
いつもその日限りの女を抱いていた。愛がないから捨てるように去ってもお互い文句はなかった。
それに、正直に言えば分からなかった。
ずっとそんなくだらない関係をしていた僕は、相手を好きになることなんて、なかったから。
ルルーシュへの気持ちは本当だ。
人に執着するほど好きになるなんて、そんなの初めてで。だから、戸惑って。
ルルーシュはどんなに酷く扱っても、変わらず僕を受け入れてくれている。
それが愛なのかさえ、分からなくて。
(次、また彼を捨てて立ち去っても、それでも僕を受け入れてくれるのなら…)
その時は初めて、ルルーシュを抱きしめて寝れる気がした。




スザク→ルルーシュ でもこれが愛なのです 2007.06.06